東京都世田谷区、北西方向へなだらかに傾斜していく住宅地の一画に建つ個人住宅である。間口奥行きともに8.5mほどの敷地には、対角方向に1.4mの高低差がある。クライアント夫婦の希望は、友人を招いて楽しく過ごせるLDKとテラス、開放的な浴室であった。
設計は、許容建築面積の最大である一辺6.58mの正方形プランを設定し、北側からかかる高度斜線に沿うように屋根をかけた。地面に半ば埋まる地階を収納とエントランス動線と子ども部屋、1階を一辺6.58m正方形のLDKとテラスとし、その上部に浮かぶ小屋のような2階を寝室、テラスの一部を浴室とした。
LDKとつながるテラスはデッキ仕上げ面をリビングの床と揃え、窓を持つ壁で囲われている。イームズの椅子と白いテーブルが置かれ、休日には家族で食事をする。屋外の爽やかさと室内の親密さを併せもったテラスである。
用途:単世帯住宅
敷地面積 72.65m2 延床面積 98.60m2 構造規模 鉄骨造地下1階地上2階建て
施工 株式会社スリーエフ
構造設計 多田脩二構造設計事務所 多田脩二
設計 都留理子建築設計スタジオ 都留理子 小野寺博一
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